遠藤 剛史(えんどう たかふみ)講師

 遠藤講師
LMJジャパン アソシエイト
主席講師
■認証機関QMS/ISMS/EMS主任審査員
■JRCA登録ISMS主任審査員

情報関連会社を経て、専門学校専任講師(情報及び中小企業診断士養成講座を主担当)、企業経営コンサルタント事務所代表を経て、1999年よりLMJ専任講師、2000年1月L. Marvin Johnson創始者より直接指導を受け、アソシエイトとして認定される。

現在、製造業、建設業・港湾・物流サービス・金属加工メーカー・旅館他のISO9001/ISO14001/ISO27001の審査活動を中心に、LMJ主催ISO9001主任審査員コース/建設業向け内部監査員コース、ISMS情報セキュリティ審査員コースの主任講師及び英国UKAS系認証機関審査員として活躍中。
ISO9001及びISMSを含めた情報システム構築・ドキュメンテーション化等の専門家として活躍中。

 

【遠藤講師から受講者の皆様へ】

LMJの講師をさせて頂いた当初は、規格をどのように解釈するか?という悪く言えばマニアックな世界がありました。もちろん大切なのですが、もしも、そのような審査にあってしまうと、受審組織としてはその細かい重箱の隅をつつくような審査に対応しなければなりません。結果、余計な記述、文書、ルール、過度な管理、つまり審査対策用のシステムに陥る危険性がありました。

早い時期に認証をとられ、数年経ったシステムに見られることが多いのですが、認証時の担当者の考え方、或いは当時の字句解析タイプの審査対応に囚われたままになっていて、なかなか変わることができないシステム。“呪縛”にかかっているとでも言いましょうか、そのようなシステムを目にすることがあります。

ある経営者が言いました。「マネジメントシステムを導入したつもりなのに、社員はISOが、規格が、マニュアルがと、そればかり口にする。ルール通りに実施することは確かに大切だが、それが目的になって、自ら考えることが無くなってしまうのではないかと不安になる。」と。

“呪縛”に囚われたシステム、形骸化した、考えなくなったシステム。規格の解釈も時とともにその意図が明確になり、またそれによって要求事項の組織への適用の仕方も変わるでしょう。また規格を用いた審査の仕方も変わってきているのも事実です。

その意味では、審査員も組織側も学習して変化しているはずなのに、マネジメントシステムは不適合の是正の結果反映以外はほとんど認証当初のまま。そんなマネジメントシステムが少なからず存在します。

継続的改善は規格の要求事項でありますが、覚醒がもたらすのは既存枠組みの中での「改善」というよりも「革新」です。規格要求事項を否定するということではなく、組織への適用方法を自己否定してみるということでしょう。また、今までのマネジメントシステムの枠組みを再構築するということでしょう。そうすると先ほどの暗黙の要求事項のように、今まで重要視していなかった部分に光があたるかもしれません。

ISO9001:2000が発行されてから数年経過し、規格も新しく改訂され、マネジメントシステム導入の価値、またマネジメントシステム審査そのものの価値が問われている中で、マネジメントシステム自体の革新が必要とされる時期なのだろうと感じています。そのニューリーダー登場が変革の一つのきっかけになるかもしれません。ではどのように変革するか?研修を通じて、少しでもそのお役に立てる情報を提供することも講師としての責務であると考えています。