森鼻 久(もりはな ひさし)講師

 

morihana.jpgLMJジャパン 主任講師/
プリンシパルコンサルタント

■英国IRCA登録 食品/QMS主任審査員
■日本JRCA登録QMS主任審査員/CEAR登録EMS主任審査員
■HACCP9000コーディネータ養成講師
■厚生労働省HACCP連絡協議会認定専門講師
■認証機関検証審査員

大手飲料水メーカー在籍時、全社のISO9001、ISO14001、HACCPの推進コーディネータ、全社の品質管理責任者を担当、各事業部展開や関連会社への指導を行ってきた。現在はLMJのFSMS、ISO9001主任講師及び英国UKAS系認証機関委託審査員として活躍中。
ISO関連、食品安全の業界紙の執筆活動も手がけている食品安全、HACCP分野のスペシャリスト。

 

【森鼻講師から受講生の皆様へ】 

審査及び審査制度のレベルアップを図るためには、審査員の力量の確保が必須である。私が講師(LMJジャパン)として受講生にお願いしていること、又、私が審査員として審査を実施している際に努力していること等は以下3点である。

1.CARの発行件数を増やす
現状の審査をみるとCARの発行件数が少ない印象を受ける。常識的に考えて、充分な準備をして専門性がある審査員が1人・日の審査をして、不適合・観察事項が発行されないのは、おかしいと考えるべきである。
不適合・観察事項の発行が少ないのは、①組織のマネジメントシステムの継続的改善が実施され、完成度が高いシステムの場合、②審査員の力量が不足している(準備不足も含めて)場合、又は、③審査員が雇用関係のある審査会社、被審査組織に配慮している場合等が考えられる。

2. Good Pointを示す
「審査員は不適合を捜し求めることをしない」(「Johnson格言」より。LMJジャパンの研修で必ず紹介する)のスタンスを保つためにはGood Pointも不適合と同時に探して伝えるべきである。不適合は悪さであり、本当に重要な悪さを見逃したとしても、被審査組織から決定的に悪い評価はされないことが多い。しかし、誉めることは難しい。Good Pointの評価は、被審査組織が一番分っているからだ。本当に苦労したこと、努力したことを誉めると感動される。

3. 「勧告事項」を書く
LMJジャパンの「勧告事項」は、ISO19011の「提言」(Recommendation)であり、「監査の目的で規定している場合」を条件に、「改善のための提言をする・作成することが望ましい」そして「提言には拘束力がないことを強調しておくことが望ましい」と規定している。
CARが発行されたにもかかわらず再発する可能性のある事象として、②同種の不適合がないかどうかを狭い範囲にしか調査していない、③発生原因が「システムの悪さ」まで解明・展開されていない等があるが、それらの予防のためには、「勧告事項」・「提言」が効果的である。即ち、被審査側の組織にシステムのどの部分に欠落・不具合があるかを納得・理解してもらうための手段である。ハウツウを書かないで「勧告事項」・「提言」を書くのは、システムを十分理解したうえで組織のシステム上の欠落・不具合を見抜く高度な力量が要求される。その力量を得るために、是非、LMJジャパンの審査員コースをご体験頂きたい。